ホームステイからアパートに引越したよ。

ホームステイ中の様子からアパートに引越して2週間ほど生活した体験を、僕が利用したホームステイ、ルームシェア、民泊 (Airbnb) についてそれぞれ概要、探し方と個人の感想を述べる。

ホームステイ

ご存知の通りだと思うが辞書には「外国の家庭に滞在し、生活を広く体験すること」とある。
現地で暮らす人々というだけで人種や家族構成などは実に様々なのでもしかしたら思っていたのと違うことがあるかもしれない。

探し方

エージェントを利用する。希望を伝えて全て任せる。悪質なエージェントを利用すると双方にとって残念な結果になるので評判は気にした方がよい。
僕がお世話になったホームステイ先はベジタリアン向けの食事を提供することが難しいため受け入れていなかったのだが、悪質なエージェントがそれを黙ってベジタリアンの女の子を紹介したためにホストマザーは食事に凄く苦労していたしその子も食事に不自由していたように思う。

費用は僕の場合食事込みで $300 / 1週間。その他市街地(CBD)への交通費が Zone2 までの定期料金で $37 / 1週間 かかる。記載はしないけれどメルボルン郊外では基本的に交通費は一律と考えてよい。

利用した感想

上述の通りホームステイには様々な家庭があり一概に言えないし、人と人との関係なのでもちろん相性の問題もある。これはあくまでも僕が体験した感想ということを強調しておきたい。

僕は2000年代に移民してきたフィリピン人のリタイア済老夫婦と息子さん1人とオーストラリアンブルドッグ1匹が暮らす家庭に6月中旬から1ヶ月ほどお世話になった。1人部屋だったが、郊外にある昔ながらの平屋で過ごす冬はとても寒い。バスルームの使い方について注意されたことは一度もなかった。
食事は実に様々なフィリピン料理を振舞ってもらった。美味しかった。契約には平日のランチは含まれていなかったのだが有難いことに毎日サンドイッチを持たせてくれた。

家庭の方針なのかわからなかったけれど、自分の食器だけは自分で洗うというルールがあった。その他、帰宅する時間を16時くらいまでに知らせるよう注意された。というか登校初日に連絡しなかったら怒られた。
あとはマグカップを見分けるのが難しくてホームステイ用に用意されたものと微妙に違うものを使ってしまった時にも怒られた。後から気付いたけど全てのマグカップはそれぞれ常に所定の場所に置かれていた。

悪く書くつもりはなくて本気で叱ってくれる元気なホストマザーと常に優しく微笑んでいるホストファザーが大好きだし、学校の友人達から聞く話から推察するにかなり良い家庭だったように思う。

シェア

フラットシェア、シェアハウスなどある。
ベッドルームを共有するのはルームシェアと呼ぶような気がする(要出典)。

探し方

僕は Flatmates というWebサイトを利用した。その他にも Gumtree や日系のWebサイトもあるようだ。
日本のように代理店を挟まないため上記サイトでフィルターを駆使して希望の部屋(立地、費用、1人部屋、ルームシェア、最低滞在期間など)を絞り込み、各オーナーと直にやり取りして内見(inspection という)の約束をして実際に部屋を見て契約という流れになる。
オーナーも長期間空けておきたくないのでメッセージは非常にシンプルで早く内見までサクサク進む。その分決まるのも早いので気に入ったらすぐに入居したい旨を伝えて手付金(deposit)を支払う必要がある。僕の場合手付金は $100 で、その金額が最初の賃料から引かれて請求された。
手付金の支払いが済むと入居当日まで特にすることはなくて、当日に保証金(bond)と最初の2週間(fortnight)分の賃料を支払って契約書にサインして鍵を受け取るという流れだった。

僕の場合費用はインフラ費用全部込みで $165 / 1週間 で、保証金は3週間分。立地はフリートラムゾーン内なので交通費は支払っていない。

利用した感想

僕はオーナーの方針で各国が入り混じったメゾネット形式の大きなアパートに決めたのでその感想を述べる。
シェアメイトにはインド人、アルゼンチン人、コロンビア人、アメリカ人、フランス人、ドイツ人、フィリピン人がいる。ベッドルームは4人部屋で2段ベッドが2つあり、フランス人男女1人ずつとドイツ人女性1人とルームシェアしている。
家には必ず誰かしらいるような状況なので常に英語を話す必要があり凄く勉強になる。フランス人(男)とアルゼンチン人とコロンビア人以外はとても流暢な英語を使う気がする。その3人も僕よりは圧倒的に英語が話せるのだが発音のために聞き取れないことが度々ある。各々の性格もあるだろうけれど、文化の違いも至る所に感じる。

バスルームやランドリーは思っていたよりも混まないというかみんな生活がばらばらで取り合うことがないように感じる。キッチンに関してはピークの時間帯は混雑するので少し配慮が必要だと感じており、僕は手の込んだ調理は昼間や夜中に行い、朝晩は基本的に温めたり焼いたりするだけにしている。フィリピン人とインド人とアメリカ人は手の込んだ料理をしているが他の人たちは冷凍食品やパン、サラダなどで済ませているようだ。
1人当たりの冷蔵スペースが狭いのが難点で仕方なく共有の冷蔵スペースに置いておくといつのまにかなくなっていて勿論文句を言える筋合いはないので悔しい思いをすることもある。

色々書いたけれどこのアパートでの生活は凄く快適だしこの2週間でシェアメイトと市内観光したり買い物に行ったりフェスティバルに行ったりと仲良く楽しめているのでとても満足している。

民泊

民泊という言葉は比較的新しい言葉で、一般の民家に対価を支払って宿泊すること指すようだ。ここでは Airbnb について触れる。

探し方

Airbnb のアプリを使って探す。立地と金額でフィルターすると市内といえどそんなに数はなかった。僕は希望の立地の中で最安値の $28 / 1泊 の物件にした。

利用した感想

最初になぜ利用したかを述べておきたい。
上述のアパートへの入居(move in)日が契約の都合上ホームステイ最終日と2日分乖離してしまったために急遽利用することになった。日本でも利用したことがあったので慌てずに民泊を使おうとすぐに思い至った。

民泊は回転数が多い上にアプリによってレビューを強要されるためレビューが豊富で大方予想通りだった。
家主は基本的に不在で僕が滞在した2日間の初日は僕の他にコロンビア人の利用者がいたので、定員4人の部屋を2人で使用した。少し話をしたのだが彼女は翌朝出発が早いからそのことを牽制したくて僕に話しかけてきたのだと思う。静かにしている必要はあったけれど1人の時間を多く持てたので沢山のアニメを消化することができた。その他、そのアパートの建物はジムとプールを完備していたのでジムを少し利用した。設備はあまりよくなくて例え住んでいたとしても別料金を支払って別のジムに行っていただろうなと思う。

翌日は終日出かけていて夜寝るために利用しただけなのだが、僕が就寝する頃に別の利用者がチェックインしていた。僕はどこのどんな人なのか何も知らないまま翌朝チェックアウトした。
思いの外快適だったので今後も新天地への引越しの度に物件探しの間利用したいと思う。


その他の宿泊手段としてはホテルやバックパッカーホステル(バッパー)、カウチサーフィンなどが考えられる。いつか友人が訪ねてきてくれたら(アパートには泊められないので)一緒にホテルに泊まってみたいと思う。

Cheers 

付録

ホームステイしていたベッドルームと今のアパートのベッドルームを参考までに載せておく。個人的には2段ベッドの下段が凄く快適なので今の方がベッドルームでの生活を楽しめている。
一応記載しておくと、布団セットやシーツ、枕カバーなどは用意されていることが多く、ホームステイもアパートも用意されていたものをそのまま使用している。
ホームステイ
これしか写真を撮らなかったようだ。ベッドルームにはベッドが2つあったが1ヶ月間1人で利用することができた。陽当たりもよくて棚も勉強机もあって快適だったのだが、照明が天井の蛍光灯のみだったので勉強机は日本人にとっては暗いと感じた。あと写真からもわかるけどカーテンが斜光ではないのと長さが不足している。このため冬の夜は窓際がとても寒い。
照明のスイッチが部屋の入り口にしかなくて寝る時に消すのが大変なので間接照明がほしくてこんなことをしていた。予備の Android 端末の上に水筒を乗せて光を拡散させてみた。写真の感じよりは明るくて快適だった。
アパート
こちらは今日撮影した。日本でいうところの八畳くらい?のスペースに2段ベッドが2つ入っている。収納としてはクローゼットがあってそれを特に決まりはなく雰囲気で共有している。扉が鏡になっているのでありがたい。
その他にベッド下に 60cm x 100cm x 24cm の黒い収納ボックスが1つずつ割り振られていてそれも利用できる。スーツケース1つで入居したので十分過ぎるくらいには収納力がある。

僕のベッドの様子。登山好きとしては2段ベッドの下は色々吊るすことができるため工夫の余地があって嬉しい。
みんなオープンだしあまり部屋にいないのでプライバシー確保の必要も特にないけど夜光を遮るためにバスタオルを洗濯ばさみで吊るしている。
外すとこんな感じ。洗濯物は左のグレイのスタッフバッグに入れている。ちょっとした小物は左奥の黒いバッグに入れて吊るしている。その他トレーニングセットは中央のマイプロテインのナップザックに入れて吊るしている。足元側にはさっと取り出したい系の買い置きの日用品や薬などを吊るしている。
足元側から見るとこんな感じ。ティッシュ箱も吊るしている。
ルームメイトのフランス人に爆笑された僕の動画鑑賞スタイル。ハンガーを吊るして片側を上に固定することで見やすい角度に調整している。その奥にはベッド内での照明として予備の Android 端末をガーデニング用のハンギングネットというもので吊るしている。オンオフが少し面倒なので iPhone から照明の操作ができるようにしたいと考えている。
その他後悔していることがあって、ワイヤレスイヤホンを購入しておけばよかった。やはりコードは邪魔でふとした拍子にコードを引っ張ってしまって iPad が落下してくることがある(引っ張らなければ安定性は十分だと思う)。